REMEMBERS TIMY DUTTON


2014年4月29日、スカイダイビングの事故で他界したティミー・ダットンを偲ぶミシェル・パーカーの追悼文。

文:ミシェル・パーカー

原文:Michelle Parker remembers Timy Dutton (1987-2014)

ティミーについて語る時、数えきれないほど楽しい話がある。でも今の私はティミーの強い個性について話したい。

ティミーは一瞬の中に生きた。ときどき、たまにではない。いつもだ。何かに取り組んだいるとき完璧に満たされていた。完全に熱の中にいた。仲間が楽しんでいる様を見ることが至上の喜びと感じるようなタイプ。そう表現すればティミーに会ったことのない人でも彼の人となりが分かってもらえるだろうか。過去を振り返ることは絶対になかった。伝染病にかかったように熱狂的に生きた。

ティミーがいれば退屈することはなかった。どうしてだろう? たぶん二人そろって10才の子どものようになれたからだと思う。気をつかことやストレスなんてない楽しくて陽気だったあの頃に。あるときシーズン最高のパウダーデイになりそうな日がスコーバレーにやってきた。ティミーはスキー場に行く代わりに裏庭に向かった。まっ平らの雪面に1メートルのジャンプ台をつくり、結局まる一日バックフリップのセッションに興じた。私にバックフリップのやり方を教えてくれたのだ。ひたすらバックフリップを繰り返した私たちは一瞬だけ少年時代に戻った。パウダーデイを見逃したことをティミーはまったく後悔していなかった。やりたかったことを喜んでやっただけ。そうティミーは言った。気づかいから出た言葉ではなかった。私の知るティミーはそんな人だった。今を生きる人だった。印象は強烈だけど押しつけがましくない。仲間や家族と過ごす時間をなによりも大切にしたティミー。

忍耐、思いやり、才能、思慮、愛情、愉快、陽気、素朴、冒険心、情熱、寛大、素直、満面の笑み(本当にいい笑顔をしていた)。こうした言葉をすべて合わせてもティミーの人柄を表すことはできない。出会えて良かったと思える最高の人物。ただそれだけ。最高の友達。お腹が痛くなるほど笑いあった相手はティミーだった。いちばん楽しい時間を過ごした相手はティミーだった。世界中の心配事は一瞬どこかに消えたようなひと時。私にとってティミーは空気のように当たり前の存在だった。

ティミーの個性は類まれなもので、みんなに理解されてほしかった。彼は人生というものをよく分かっていた。シンプルな喜び、楽しいひと時、親友と家族。一瞬のなかに生命の火花を散らした。いつも完全燃焼で。私はあの子どもが愛おしい。